鬼束ちひろ「infection」


 9月7日リリースで紹介する今回の名曲は、2001年を思い出すには欠かせない楽曲ではないかと私は思っています。鬼束ちひろ「infection」。テレビ朝日のドラマ『氷点』の主題歌で、当時メジャーデビュー2年目・弱冠20歳の頃の作品になります。
 9月11日に起こったアメリカ同時多発テロ事件。ちょうど私はラジオを聴きつつ受験勉強していましたが、ニュース速報で流れる情報のあまりの不穏さに、テレビにチャンネルを合わせると非現実的な映像が次々と。ビルが崩れ落ちるのを見て、本気で世界が終わったのではないかと感じたものです。”爆破して飛び散った心の破片が”。この歌詞が実際に起きてしまったテロを示唆しているかのような、ということで直後しばらくの間は放送自粛という判断が下されました。
 この曲で描かれているのは弱い自分。自省といいますか内省といいますか、人間の奥底にある醜いもの全てを放出しているかのような歌詞はやはり衝撃的という一語に尽きます。ですがそれ以上にとんでもなかったのがこの曲を歌う彼女の姿。ライブで歌う鬼束ちひろはいわゆる”憑依型”であることは、曲だけでなく言動を見ていても推測できるかと思われますが…。クラシックのように厳粛なピアノのイントロから徐々にクレッシェンドしていく雰囲気には圧倒されます。特にブリッジからラストサビに至るまでの歌唱は神が降りていると称しても良いほどの凄味ですね。2001年のMステスーパーライブでも歌われていますが、ほぼ毎年見ているスーパーライブの中で一つベストアクトを選ぶとしたらいまだに迷わずこのステージになりますね。「月光」や「私とワルツを」、他にも鬼束ちひろには名曲が多くありますが、私としてはやはりこの曲が彼女の真骨頂だと思っています。それにしてもこの曲が発表された当時まだ20歳だったんですね。あらためて考えると驚きを禁じ得ません。

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tag : 2001年 女性ソロ 鬼束ちひろ ドラマ主題歌

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No title

まさに名曲ですね
14年前ですか・・
新曲で出てきても違和感ないなあ

No title

>ジェイジェイさん
 むしろ今だから評価されて欲しい楽曲だなぁと、あらためて感じる名曲でもあるような気がします。。。
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