THE YELLOW MONKEY「JAM」


 今年はうるう年。4年に1回の2月29日が訪れる年です。誕生日でいうと赤川次郎に飯島直子、辻村深月に吉岡聖恵。探してもなかなかいるものではありません。こんな日にリリースされた曲自体なかなかないと思いきや、ひとつ思いっきり名曲が混じっていました。1996年発表、THE YELLOW MONKEYの「JAM」です。
 リアルタイムで初めてイエモンの曲・PVをしっかり見たのがこの曲。ちょうどスペシャを見始めて、個人的には毎週発表されるランキングのデータを取り始めた時期ですね。見始めた当時で最初に1位だったのがスピッツ「空も飛べるはず」、この曲は確かその次の1位獲得曲だったように記憶しています。初めて見た時は衝撃でしたね。イチゴジャムを血に見立てたホラーのようなPVと吉井さんのメイク、それに負けずとも劣らない迫力の声と演奏。歌詞も凄かったです。特に”外国に飛行機が落ちました…”のくだりはニュース番組に対する揶揄も込められていて、思わず同意したものでした。ただ吉井さんはその直後の”こんな夜は会いたくて…”と続く締めくくりの歌詞をより重要視しているようです。
 その衝撃的な歌詞ゆえに、CDシングルとしての発売は上層部に反対されたそうです。前年ブレイクした曲が「追憶のマーメイド」「太陽が燃えている」だったので、尚更この曲のリリースには難色を示したよう。ただ結果的にどうなったかというのはご存知の通り。シングル売上はオリコンだと翌年発売の「BURN」に続く数字、そして複数回行われたファン投票では必ず最上位にランクインしています。今年15年ぶりの復活となったTHE YELLOW MONKEY、おそらくこの曲もセットリストに加えられることでしょう。ファンにとって、そして彼らが出演するフェスを見に行く人にとって間違いなく名場面になりそうですね。

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tag : 1996年 ロックバンド THE_YELLOW_MONKEY

野猿「Fish Fight!」


(※動画は非公式です。予告なく削除される可能性あります)
 解散前のラストシングルというものはほぼ共通して、”これがラストシングルか…””しんみりするなぁ”という気持ちが自然と生まれるものです。その真逆をやったのが今回紹介する、2月28日リリースの名曲。野猿「Fish fight!」。撤収という名の解散前ラストシングルになります。
 『とんねるずのみなさんのおかげでした』番組内の『ほんとのうたばん』コーナーから、とんねるずとフジテレビのスタッフを中心に結成されたグループ。ですので基本お笑い系かと思いきや楽曲は非常にマジメ。秋元康作詞・後藤次利作曲という体制でしっかり作られていましたし、本業が忙しい中歌だけでなくダンスのクオリティもなかなか。ミリオンセラーとまではいかなくともヒットとしてはそこそこ、紅白歌合戦にも2度出場して強いインパクトを残していました。パフォーマンスはともかく曲でお笑いに走る傾向はなかった彼ら、最後の最後でおフザケに走ったのがこの「Fish Fight!」。ただ作詞は秋元康でなく意外にも後藤次利。仮歌に入れた歌詞をタカさんが気に入ってそのまま曲にしたというエピソードがあるのだとか。
 フナの被り物をみんなで被り、ただひたすらフナのことを歌うこの曲からは全く寂しさを感じさせません。逆に言うと聴き終わってからの喪失感は他より大きかったのかもしれないとも思います。人事異動の関係もあっての撤収なので再結成というのは今後も難しそうですが、稀に番組などで歌う機会はあるそうです。もっともこの曲を本人たちが歌う可能性はほぼ0%なんだろうとは思いますが…。

tag : 2001年 野猿 エイベックス

Superfly「愛をこめて花束を」


 早いものでSuperflyも今年でメジャーデビュー10年目を迎えます。2007年のデビュー当時からMステスペシャルに出演したりなど、高い実力は注目されていましたが、初のヒット曲と言えるのはドラマ『エジソンの母』主題歌となったこのバラード。2月27日リリースの名曲は「愛をこめて花束を」、2008年リリースなのでもう8年前の曲になるわけですね。オリコンでの順位は高くないですが、iTunesでは3週連続1位を記録するなどの大ヒットになりました。またリリース前からライブの最後で歌われた思い入れの強い楽曲。多保孝一が作詞作曲したものに越智志帆が一部書き直したという内容だそう。元々Superflyは越智さんと多保さんのユニットだったのですが、この曲がソロユニット形態になって初のシングルになったのは偶然でしょうか。
 デビューする前から現在に至るまで、ライブで歌われないことはほとんどない非常に重要度の高い楽曲ですね。ただ歌がうまいだけでなく、抱擁力までも感じさせるのが歌い手としての彼女の凄さ。その温かさが直に伝わるこの曲は、特に初聴だと感動せずにはいられない名曲中の名曲ですね。2009年に初めて生でライブを見た時は、いずれ同じ日に見た矢沢永吉同様レジェンド的な存在になると確信したものですが、現在もう既にその域に達しつつあります。この人の楽曲についても今後語る機会はまだまだ多くなるでしょうか。

tag : 2008年 女性ソロ Superfly ドラマ主題歌

小比類巻かほる「Hold On Me」


 2月26日リリースの名曲は小比類巻かほるの「Hold On Me」。1987年リリース、メジャーデビュー4枚目となったシングルは彼女を一躍有名にした曲になりました。NTV系ドラマ『結婚物語』主題歌。ロック、と言われると語弊があるかもしれませんがそのジャンル代表として1987年の紅白歌合戦に初出場も果たしています。
 渡辺美里やTM NETWORKをはじめとするEPICソニー勢が旋風を巻き起こした1987年前後において、彼女もその代表アーティストに数えられる存在でした。当時の洋楽ポップスに影響を受けた新鮮なサウンドにソウルフルな歌唱力。日本における実力派女性ボーカリストという肩書はこの人と渡辺美里によって作られたと言って良いかもしれません(それ以前だと大橋純子もいますが)。代表曲と言えるこの曲は明快かつ壮大なメロディーで、聴く人の気持ちを高めるとともに落ち着かせるという効果があります。それにしてもYoutubeに公式チャンネルが開設されているとは思っていませんでした。1990年代以降あまり曲をヒットさせていないからでしょうか、他のEPIC全盛期のアーティストと比べるとその凄さが語られていないような気がするのは私だけでしょうか。もっとも自分もこの曲以外はまだまだ勉強中といったところですが…。

tag : 1987年 女性ソロ 小比類巻かほる 紅白歌合戦歌唱曲 ドラマ主題歌

キャンディーズ「微笑がえし」


(※動画は非公式です。予告なく削除される可能性あります)
 2月25日の名曲は1978年からキャンディーズの「微笑がえし」。解散後シングル「つばさ」も発売されていますが、活動期間内における新曲はこの「微笑がえし」が最後になりました。
 解散宣言したのが前年・1977年の夏。「暑中お見舞い申し上げます」リリース直後。その後に発売されたのが「アン・ドゥ・トロワ」「わな」そして「微笑がえし」。”普通の女の子に戻りたい”のフレーズに象徴される鮮烈さは過熱さを呼び、「春一番」は別としてもオリコンの売上はブレイクした「年下の男の子」より上の数字を記録。彼女たちのラストコンサートとなる4月4日・後楽園球場公演に向けて満を持して発売されたこの曲は最初で最後となるオリコン1位を記録。1978年のオリコンチャートはピンク・レディーがミリオンセラーで年間TOP3を独占しましたが、それと「君のひとみは10000ボルト」(堀内孝雄)に次ぐ年間5位のセールス、レコード会社の公称ではミリオンセラーを売り上げた作品となります。
 ”春一番が掃除したてのサッシの窓に…””わなにかかったうさぎみたい…”過去の彼女たちの名曲が散りばめられている歌詞。これを書いたのが彼女たちのシングルA面初担当の阿木燿子というのがまた面白いですね。「ハートのエースが出てこない」に対して2番の歌詞”ハートのエースが出てきましたよ”、「年下の男の子」には”何年たっても年下の人”。ただ入っているだけでなく、キャンディーズという5年間と彼女たちに熱狂したファン・親衛隊の青春の思い出を回想しているような歌詞。”ワンツースリー””イチニサン”と3つ数える数字はラストサビで”アン・ドゥ・トロワ”という読みとなり、”それぞれの道 私達 歩いて行くんですね 歩いて行くんですね”。解散を前向きに表現するとともに、3人へのエール・メッセージが一つ一つの単語に込められています。
 ちなみにこの曲がキャンディーズにとって最後のシングル吹き込みになりますが、同時に唯一楽譜の初見でレコーディングをした楽曲でもあるそうです。つまり一発録り。当時どころか今のアイドルでもまず出来ないことではないでしょうか。バックには超一流のスタジオミュージシャン、その中には先日亡くなられたギタリストの松原正樹氏もおられました。穂口さんの著書によると、デビュー当時はリズムも音程も取れない3人でしたが、出来上がったテイクは既に証明された通り。見事な美しい歌声とハーモニー。むろんスタジオは感動の嵐で埋められたようです。
 アイドルでありながら一流アーティストとして解散していったキャンディーズ。そしてこの曲が発売されてから今日でもう38年。3人とも健在と言いたいところですがスーちゃんこと田中好子は既に2011年、天国に旅立っています。応援していた親衛隊の方々もほぼ50代以上、定年が視野に入るかあるいはもう迎えた方も多くなるでしょうか。時の経つのは早いものです。でも後世から、当時生まれていない私から見てもこれだけの愛に溢れているアイドルと楽曲。ピーク期に解散したからという理由もあるでしょうが、やはり他にないものです。私自身、不思議と3人組女性グループを好きになることが多いのですが、確かにキャンディーズのシングル曲は同時期に活躍した他のアイドルと聴き比べても群を抜いて素晴らしいと感じることが多かったです。コント番組でも、あるいはその後の女優活動を見ても感じてしまう彼女たちの性格の良さ、そして出来上がった楽曲・パフォーマンスの完成度とそれに対する姿勢。同事務所だとキャンディーズの前に双子2人組のザ・ピーナッツがいましたが、その流れもあるでしょうか。事務所でキャンディーズをプロデュースした松崎澄夫は現在アミューズ代表取締役社長。系譜はしっかり受け継がれていますね。またアーティスト自身だけでなく応援スタイルまで、形を変えつつ後世のアイドルに引き継がれているのも大変興味深いです。やはりキャンディーズ、21世紀になった現在から見ても学ぶべき点はものすごく多いのではないでしょうか。

tag : 1978年 女性アイドル 3人組 キャンディーズ

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