Mi-Ke「涙のバケーション」


 今年もお世話になりました。というわけで12月31日リリースの楽曲。そんな日にCDなんてリリースされるのかよというツッコミもあるかと思いますが、ありました。しかも発売日のまさに当日、紅白歌合戦で歌われています。多分これが唯一の例でしょう。1992年、紅白の回数で言うと第43回。Mi-Keが歌う「涙のバケーション」。
 紅白出場は前年の「想い出の九十九里浜」に続いて2年連続。60's~70'sの流行歌を模倣した楽曲が懐かしくも親しみやすい印象でしたが、この曲も例に漏れず。初っ端からコニー・フランシスの「VACATION」を拝借。あとは小気味の良いアメリカン・ポップス。「ステキなタイミング」「渚のデイト」「星はなんでも知っている」「砂に書いたラブレター」「太陽はひとりぼっち」という具合に、昭和30年代後半に日本人歌手にもカバーされた外国曲のタイトルをそのまま歌詞に引用。さすがに「白い2白いサンゴ礁」ほどではないですが、決してさりげなくはありません。でもメインボーカルの宇徳敬子のかわいさと歌の上手さが全てを超越しています。この曲に限らず割とトホホな歌詞も多いMi-Keなんですが、彼女が歌うとなぜだか本当にしっくりくるんですよね。コミカルな表現力も言うことなしですし。ソロになってからのバラードも悪くはないんですが、彼女はMi-Ke時代が一番輝いていたように思えてならないのは私だけでしょうか。再結成はさすがにないにしても、数多いる現役の女性アイドルグループの1組くらい彼女たちの曲をカバーしてもいいように思うんですけどね…。

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tag : 1992年 女性アイドル 3人組 Mi-Ke ビーイング 紅白歌合戦歌唱曲

浜崎あゆみ「You were…」


 12月29日リリースされるシングルもそうはないだろうと思ったのですが、最近だとなんだかんだであるものです。というわけで今回は浜崎あゆみの「You were…」を紹介。映画『ティンカー・ベルと月の石』イメージソングとして起用されたこのバラードは2009年発売、つまり言うとほぼ2000年代最後のリリースというわけです。この時期はまだ各民放地上波の年末歌番組にも出演してまして(さすがにレコ大他の賞レースは辞退していましたが)、この曲もMステスーパーライブで歌われています。野村義男のギター演奏が非常に良いアクセントになっている、これぞ浜崎あゆみと感じる壮大かつ王道のバラード。落下傘のように大きいスカートで似合う姿が非常によくハマる楽曲です。勿論翌年のアルバム『Rock'n'Roll Cicrus』にも収録。ただ年末に彼女がバラードをリリースするケースもまたこの時期まで恒例で、ファンとして聴きこんでない人にとっては前年までの「Days」「Together When...」「JEWEL」辺りとゴチャゴチャになりやすいのがやや難点かもしれません。

tag : 2009年 女性ソロ エイベックス 浜崎あゆみ

工藤静香「恋一夜」


(※動画は非公式です。予告なく削除される可能性あります)
 先日”20世紀最後の名曲”という名目で「恋愛レボリューション21」を紹介しましたが、”昭和最後の名曲”となるとこの曲を挙げる人が多いかもしれません。12月28日リリースの名曲は1988年・昭和63年。1989年の楽曲というイメージの方が強いかもしれませんが(実際その年の紅白歌合戦でも歌われていました)実は昭和の楽曲。工藤静香の「恋一夜」を取り上げたいと思います。
 メガヒット時代に突入してからの「慟哭」(1993年)を例外とすると、彼女のヒット曲の中で最もシングルCD・レコードセールスが多かったのがこの作品。「禁断のテレパシー」でおニャン子クラブからソロデビューしたのが前年で、その大半が解散前後からソロシングルのセールスが全く出なくなってしまいましたが彼女は唯一の例外でした。要因は彼女の歌のうまさと楽曲のレベルの高さ。後藤次利が作ったメロディーもそうですが、やはり前々作「FU-JI-TSU」から作詞に中島みゆきを起用したことは非常に大きかったのではないかと思います。もっともこの「恋一夜」は「抱いてくれたらいいのに」と同様松井五郎の作詞でしたが。
 歌のうまさに関しては、現代の女性歌手の歌唱力のレベルの高さを考えると彼女の歌唱力がそこまで高いように思えない部分もありますが、おニャン子クラブという単位の中から考えると明らかに別格レベル。1980年代前半までと比べても平均的な女性アイドルの歌唱力はこの時代相当下がっていたので、余計に上手く感じた部分もあったかもしれません。
 さて中島みゆき作詞でないこの曲ではありますがサビの説得力はそれにも増して素晴らしいものがありました。”わからない わからない どうなるのか””あなたの腕に狂いながら こわれてしまいたくなる”。複雑な恋愛心理の描写を見事に歌い上げた楽曲です。バラードとまではいきませんがそれに近い聴かせる曲調。工藤静香は素の喋りに近いかわいい歌声と迫力・説得力を感じさせる歌声の2つを使い分けできる部分が長所であり聴きどころになりますが、この曲は後者の歌声が特に効果的に生きています。ハラハラドキドキさせて最後に”なぜ”と落とすメロディー構成も見事。歌い手の人気・実力とのバランスに、いかに聴く方に印象を残すか。本当によく考えてヒット曲に持っていった1曲だとあらためて感じます。ここ最近は特にアイドル・アニソン方向で職業作詞家・作曲家がまた多くなっているので、1曲でも多くこうやって世間に広くアピールできるヒット曲がどんどん生まれてほしいと感じますね。

tag : 1988年 女性アイドル 工藤静香 紅白歌合戦歌唱曲

GO-BANG'S「あいにきてI・need・you!」


(※動画は非公式です。予告なく削除される可能性あります)
 12月27日リリースの名曲、これがありました。GO-BANG'S「あいにきてI・need・you!」。1990年にヒットした曲ですが発売は1989年、ギリギリ1980年代の楽曲になります。
 この時点で既に次期ブレイク候補としてテレビ出演も多かった女性スリーピースバンドですが、この曲で大ブレイク。”あいにきて I need you!”と連発する歌詞はリアルタイムだと幼心に記憶がありましたがそれもそのはず、アルペンのCMでガンガン流れていたようです。北海道出身のガールズバンドとしてはWhiteberryやZONEの大先輩、スリーピースとしてはチャットモンチーにステレオポニーにSHISHAMO…まあ音楽の方向性はだいぶ違いますが。女性ならではのキュートな声・歌詞・サウンドが一世を風靡したバンドでした。ただヒットという点ではこの曲が完全にピーク。翌年の「Bye-Bye-Bye」辺りまではそこそこの数字を記録していましたが、あとはドラマ主題歌中心のメガヒット時代に切り替わる渦の中に飲まれてしまった形。彼女たちは決してイカ天とは関係ないのですが、ブーム化してしまったその現象の急減速と一緒に売れなくなった印象もあります。これは当時たまたま台頭したバンドのほぼ全てに言えることですが。ちなみに現在はボーカル・森若香織のソロユニットとして再始動中らしいです。

tag : 1989年 女性グループ GO-BANG'S

UVERworld「REVERSI」


 もう一年が残り数日になると大体は元旦リリースになるので、ネタも必然的に少なくなります。12月26日リリースの楽曲は数えるほどしかありません。今回はその中からUVERworldの「REVERSI」を紹介します。2012年発表なので3年前の楽曲ですね。
 アニメ『青の祓魔師 -劇場版-』主題歌、前の月に発売されたアルバム『THE ONE』からのシングルカット。アルバムでは9曲目に収録されています。ウーバーらしいセクションごとに流れがガラリと変わる迫力満点の一曲。ラップとメロディーが交互に配置される構成はまさしくミクスチャーロックの進化系と言えるでしょうか。生バンド演奏の他にボーカルにエフェクトを入れる箇所も随所にあり、本当に色々な要素を詰め込んでいます。もう今年でメジャーデビュー10周年。デビュー曲「D-tecnoLife」を最初に聴いた時はこれだけ長く人気が続くバンドになるとは思ってもいませんでした。ようやくイナズマロックフェスで今年生のステージを見ることが出来ましたが、これを見るとやっぱり長続きするのは当然といった感想でしたね。TAKUYA∞が新興宗教の教祖に思えるくらいでした。独自の熱い音楽性と迫力で今後もまだまだ第一線を走ることになりそうです。

tag : 2012年 ロックバンド UVERworld

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